このブログで提唱する腰痛完治ノウハウの根幹部分をご紹介します。
- 「患者先行型」であること
- 「3ヶ月で集中して速攻でなおす」こと
- 「筋肉に着目する」こと
以上の三点になります。ひとつひとつ説明いたします(ページを分けます)。
「患者先行型」であること
一言でいうと、これは「患者自らが治療方針を決めて、積極的に治療を進めていくこと」
です。決して、病院や整体の先生にまかせっきりにしない、ということです。
多くの人は、腰痛の治療をするとき、ただ整体に通って、指示されたストレッチなどをこなすだけ、という方針で治療をしています。
しかし、僕の経験上、これでは治りません。もちろん、運がよければ治ることもあるでしょう。つまり、
- たまたま通っていた整体が自分に合っているところで、
- 指示された運動もピッタリと症状にあっており、
- やる気を出して取り組むことができた。
という場合です。これなら治るでしょう。
ただ、現実的には、なかなかこういうわけにはいきません。たいていは、
- 病院や整体の先生が自分に合っていなくて、
- 指示された運動はいまいちその意味がわからず、
- やる気を出して治療に取り組むことができない。
という場合がほとんどです。当然、効果も薄いです。
ここで、考えておかなくてはいけないことがあります。それは、
「腰痛というものは、さまざまな原因がからんでいる複雑な病気である」
ということです。つまり、
実はあなたの腰痛の本当の原因は、複雑すぎて誰にもわからない
ということです。それを、病院や整体の先生はレントゲンや触診で患者の状況を探っていき、「先生なりの結論」を出しているのが現状です。でも、実は先生自身、確信をもっているわけではありません。
僕はいろいろな整形外科、整体に行きましたが、言われることが本当にバラバラでした。それぞれの先生に得意な治療方法、クセがあります。これは、腰痛が複雑な病気だからこそのことです。いろいろな流儀の治療方法があるため、こんなバラバラな見解になってしまうのです。
これがもし、ほかの病気だったらどうでしょう?こんなことはありませんよね?。
たとえば胃炎の場合を考えてみましょう。胃炎は、文字通り「胃に炎症がおきる病気」です。原因がはっきりしています。なので、「炎症が治まること」を目標に治療方針をかかげればOKです。
このように、「原因がはっきりしている病気」ならば病院の先生が、正しく完治へと導くことができます。
しかし、腰痛の場合は違います。
腰は、人間の体の要に位置していてます。だから、いろいろな要素がからみあっています。その上、なまじ命にかかわる病気ではないことから、あまり研究が進んでいません。
もし命にかかわる病気なら、それこそ科学的にさまざまな検証がなされます。たとえば結核は、命にかかわる病気ですから、世界中の人が深く研究をかさねてきました。だからこそ、特効薬ができたのです。
ところが腰痛はそうではありません。太古から続く病気であるにもかかわらず、研究ということになると優先順位は下の方になっているのが現状です。
なので、いまだに完全無欠な治療方法が確立されていません。あくまで、それぞれの専門家が、手探りで独自の治療方法を模索している状況なのです。ですので、
- たまたま行った整体・整形外科で治る。
ということをあまり期待しない方がいいのです。
では、いったいどうやって治療すればいいのでしょうか?
それがまさに、僕がこのブログでご主張している内容です。つまり、
- 患者自身が率先して治療方針をかかげて、治療に取り組んでいく、「患者先行型治療」
なのです。その理由をご説明しましょう。それは、
- 患者こそが、自分の体の感覚を一番よく知っている
からです。つまりどれくらい痛いのか。どのあたりが痛いのか、よく知っているのです。
痛みの種類にしても、「電気が走る感じ」や「誰かに蹴られている感じ」「腰まわりをトカゲが這い回っているような感じ」など、いろいろです。
その細かい感覚を、患者さんが誰よりもよく感じることができているのです。
人間には、「痛みや違和感を感じたらそれを取り除こうとする本能」があります。
だからこそ、患者自身が選んだ治療方法が一番、正確なのです。なぜなら、自分の本能に基づいて選び出された答えだからです。
その答えに出会うためには、まずは患者自身が積極的にいろいろな整体に行き、器具を試し、さまざまなストレッチを行う必要があります。
それら、いろいろ試した中で、
- 自分の感覚にあったもの
- 自分がピンときたもの
まさにこれこそが、正確に治療へと導くものなのです。すなわち「あなた自身が選択した治療方法」です。整体や整形外科の先生が選んだ方法ではありません。
そして「患者先行型治療」が有効なもうひとつの理由があります。それは、
- 積極的になれるから
です。
どんなことでも言えることですが、「やらされる」よりは、「自分で進んでやる」方が、成果が出ます。
たとえば、勉強。あなたが英語の勉強をしたとしましょう。で、以下のように進めたとします。
- 学校で配られた教科書を使い、
- 先生が行う授業を受けるだけ。
こんな勉強法で英語の実力がつくでしょうか?もちろん、ある程度はつくでしょう。
しかし、上級者になるのは難しいでしょう。
なぜなら、教科書や授業というものは、クラス全員を相手にする前提で作られているからです。内容が平均的なのです。
つまり、個人用に特化されたものではないので、心に響きません。別の言い方をすると、「ワクワクしません」。
ワクワクしなければ、体に吸収しにくくなります。なので、あまり実力がつきません。
しかし、自分で考えて組み立てた勉強法で学んだ場合はどうでしょうか?
映画が好きな人だったら、映画の英語脚本をテキストにして勉強するでしょう。
そこから勉強方法を広げていって、参照用に自分で選んだ参考書を買ってくるでしょう。
または、英語の脚本を理解したいがために、英会話教室に通うこともするでしょう。
これは、ただ教科書で授業を受けるだけの勉強法とは大違いです。ワクワクするので吸収率が全然違います。
もちろん、学校に通っているために、どうしても学校の教科書と授業で勉強しなければならない、というケースもあるでしょう。
その場合、実力がつく人は「積極的」です。「積極的」な人は、以下のように勉強します。
- 予習を積極的に行い、
- 自分から先生に質問してみたり、
- 教科書に疑問を書き込みをしたり、
- その疑問を家でいろいろな参考書を使いながら解決する
というように、能動的に勉強するのです。だから、実力がつきます。
これは腰痛治療にも当てはまることです。
つまり、ただ整体の先生の施術を受けるだけ、とか、整形外科の先生に言われた運動を何も考えずに行うだけでは、なかなか治らないのです。
だからこそ、「患者先行型の治療をするんだ」と強く意識して、あなた自身が積極的に治療スケジュールを組むことが大事なのです。
次の記事では、「3ヶ月で速攻で治すこと」の重要性について書きますね。