「僕の腰痛は治らない」。そんな「諦めマインド」に陥る。
大学生当時、僕が通っていた整体の先生。
その先生は、僕の腰痛を「治らない」とはっきり言いました。僕は、第5腰椎分離すべり症です。つまり、腰椎の一部が折れて、さらにズレているのです。
その先生によると、「あなたのように慢性化した骨の異常は、もう元通りになることはない」とのことでした。
もちろん・・・
今、当時を振り返ってこの言葉の意味を読み解くと、実は僕は誤解していただけなのです。今ならそれがよくわかります。つまり、整体師さんは単に、
「折れて、ズレてしまった腰椎。それが、元通りになることはない」
と言っているだけです。決して、「腰の痛みが一生残る」とは言っていません。実際、僕の腰椎は、今、このブログを書いている時点でも、「折れて、ズレてしまったまま」です。
しかし、腰に全く痛みはありません。つまり、「腰痛は完治」しているのです。
でも・・・
当時の僕は腰痛治療のことをまともに調べず、勉強もしていなかったので、整体師さんの言葉を悪い意味で受け取ってしまいました。
「この腰の痛みは、一生つきまとうんだ・・・」
と理解してしまったのです。いくらそれが誤解とはいえ、僕はますます気分が落ち込むばかりでした。
僕の腰痛が治らないことは、もともと整形外科で言われていた
もともと、整体師さんが言ったことと同じことを、中学生のときに整形外科の先生に言われていました。つまり、「折れた背骨は元に戻らない」という言葉です。
整体師さんの言葉を誤解をした(「痛み」も一生残ると誤解した)理由には、そういうことも影響しているかもしれません。
中学生のときに行き始めたその整形外科は腰痛治療があまり得意な病院ではなかったので、「治らない」と言われても信用できるはずはないのですが、中学生~高校生当時は、その整形外科にしか通っていませんでした。
なので、そこの先生に言われたことをそのまま信じていました。
そして大学生になって、改めて整体師さんから同じような言葉(骨は元に戻らない)を聞くこととなり、「僕の腰痛は一生、治らない」とさらに強く思うようになったのです。
(もちろん、それは誤解です。骨が元通りにならなくても、痛みは取れます。このブログで説明していきます)
そして僕は、だんだん諦めモードへと入っていきました。そして、投げやりになっていきました。
そして・・・
「ときどき、整体に行って痛みをやわらげてもらえばいいや。」
とか、
「俺、どうせ腰痛だし、無理にスポーツする必要もねーや。まあ気楽でいいじゃん」
と、そんな風に自分に言い聞かせていました。
大学生当時の僕の、日常生活での腰痛の影響は?
ここまで書いたとおり、僕は腰痛のせいでいろいろな夢をあきらめざるを得ませんでした。
では、「日常生活レベル」だと腰痛の影響はどうだったでしょうか?
これも、痛くていろいろなことが制限されました。参考までに以下に記します。
- 重い荷物が持てない
- ふとしたときに腰に激痛が走る
- 長い時間、同じ姿勢でいることができない
- 前かがみをすると腰に電気が走る感覚がある
- ときどき、腰から左足にかけてしびれる
- 重いギターを持てない(音楽が好きだったので、これは僕を悲しくさせました)
- リュックを背負うと腰に痛みが走る。
こんな感じです。日常生活には支障はないといえばないですが、QOL(生活の質)は明らかに悪いです。
たとえばギターは、僕は「レスポール」という重いタイプのギターが好きで、実際に持っていました。ですが、使っているうちに腰がつらくなってきたので、軽いギターに買い換えました。
(ちなみに「トーカイ」というメーカーの、マニア受けするギターです。僕は、その音が大好きだったのに・・・)
リュックは高校時代から好きで、何種類か持っていました。僕の生活スタイルの一部にもなっていました。
でも、大学時代は背負うのが辛くなってきたので、その他のタイプのバッグを持つスタイルに変えました。
総じて言うと、倒れるほどの痛みではないにしろ、日常的に鈍痛が常にある状態でした。それを、ときどき整体に通うことでごまかす、といった状況でした。