ちょっと待って!あなたは、なぜ腰痛を治したいのですか?そこを明確にしましょう!

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一番最初にやるべきことは?

では、いよいよ患者先行型治療の開始の一ヶ月目です。最終的には三ヶ月で治療は完結するのですが、まずは初月。
一番最初にやることは、

「腰痛を治したいと思う、その最大の理由は何か」

ということを、よくよく考えることです。つまり、土台となる心構え(マインドセット)を据えるわけですね。
もちろん、

  • 整体に行く
  • ストレッチをする
  • サプリメントを飲む

のような、具体的な行動が大切なのは言うまでもありませんが、その前に、「腰痛を治したい理由」をまずは自分で改めて確認する必要があります。これが、まさに基礎の基礎となる部分です。

基礎をおろそかにすれば、具体的な行動に入っていってもかならず失敗します。これはどんな分野でも言えることです。

たとえば、お金を稼ぎたくて「昼と夜」のダブルワークをしている人がいたとします。
この場合、

単にお金を稼ぎたいから

という理由だけで「昼と夜」に働くと、すぐに心が折れます。しかし、

息子に十分な教育費をかけてあげたいからこそ、お金が必要

というように、お金を稼ぐための理由がしっかりとある人は、「頑張るぞ!」というパワーが湧いてきます。
だから、心が折れずに仕事を続けることができます。

腰痛治療も同じです。単に「腰痛を治したい」ではパワーが足りません。
「腰痛を治して何をしたいのか」
これをよく考えることが大切なのです。たとえば、

  • 腰痛を治して、息子とサッカーを楽しみたい
  • 腰痛を治して、登山を思いっきり楽しみたい
  • 腰痛を治して、イライラから解放されて、人間関係をよくしたい
  • 腰痛を治して、感謝の心を知って、ボランティア精神を強く持ちたい
  • 腰痛を治して、草野球を始めたい

以上のような感じですね。
どんな目標にすればいいか、というコツは、なるべく「自分以外のため」になる目標をかかげることです。たとえば、「息子のため」「地域に貢献するため」「奥さんのため」・・・のような感じです。

人は、「自分のため」ではなく、「誰かのため」と思うとパワーが出る

人は、「自分のため」よりも、「他人のため」と思って何かをする方が、パワーが湧いてくるものです。

たとえば企業の社長さんが、「我が社はお客さんの笑顔のために頑張る」というような理念をかかげているケースがありますよね?その理由は、「パワーがほしいから」です。

つまり、本音では、「お金を稼ぎたいから」という理由で経営しています。

でも、それだけでは頑張れないのです。だからこそ、社長さんは「お客さんの笑顔のため」とか「地域貢献のため」といった理念をわざわざ掲げるのです。そうしないとパワーが湧いてきません。しかも、社員たちもついてきません。

もちろん、どうしても「他人のための目標」に抵抗感があるなら、「自分のための目標」でも大丈夫です。
たとえば、

腰痛を治してゴルフを楽しみたい

というのは、「自分のため」ですが、何も目標がないよりは何倍もパワーが出てきます。それに、自分がゴルフを楽しめるようになれば、毎日が楽しくなり、心が軽やかになります。

なので、まわりの人にもその幸福感は伝わります。いわば、「幸福感のおすそわけ」ですね。そう考えると、「自分のための目標」であっても、結果的には「他人のため」になっていることになります。

このように、強引にでもいいので、「他人のため」という側面をちょっと加えるといいと思います。

でも、できれば、直接的に、「他人のため」と思って治療にあたっていくんだと思えたら、最強なんですけどね。

いずれにしても、単に「腰痛を治したい」は絶対ダメです。こういうマインドだと必ず失敗します。なので、「腰痛を治してどんな夢を実現したいのか」ということは考えるようにしてください。

僕の場合は、こんな目標をかかげた

ちなみに僕の場合は、

腰痛を治してスポーツを楽しみたい

でした。それを目標としました。

もともと小学校時代は野球少年でしたし、高校時代は格闘技もしていました。もちろん、高校時代はすでに腰痛を発症していた後ですから、「体育会系」のような部活ではなく、同好会に近いノリの格闘技系の部活でしたが・・・

なので、小学生、高校生のときのように、「もう一度、スポーツを楽しみたい」というのが、腰痛治療の最大のモチベーションでした。

次の記事では、日常の中でどのくらいの集中力を投入させて治療にあたっていけばいいのか、について書きますね。

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