患者先行型治療の2か月目。あなたにぴったりな治療法に絞る。

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さて、ここからは「患者先行型治療」の、2ヶ月目の説明になります。1ヶ月目と同様、重要な月ですから、気を抜かないように、腰痛完治に向かって突き進みましょう!

1ヶ月目に決めたことを実践する

あなたは、1ヶ月目にさまざまな整体に行き、腰痛グッズを試し、腰痛関連本を読みました。このようにいろいろな経験をすると、あなたにとってどのような腰痛治療を重点的に行っていけばいいかがわかったはずです。

1ヶ月目は、無駄を覚悟でいろいろなことを試す「模索の月」でした。その時期を経て、ついに2ヶ月目に突入したわけです。

2ヶ月目の意味は、「実践の月」です。つまり、「1ヶ月目に決めた治療法を実践し、継続する月」です。さまざまなことを試した上で決めた治療法ですから、もう、心に迷いはないはずです。

一番、まずいなのが、「今、こんな治療をしているけど、もしかして他の治療法もいいかもしれない」というように、集中できないことです。

集中するためには、捨てることが必要です。1ヶ月目にさまざまに試した整体(カイロ)、腰痛グッズ、サプリメント、ストレッチ、運動、の中で、不必要だと思われるものを削り、必要なものに絞って集中して行うことが大事です。

どんなことでもそうですが、集中するからこそ効果が出るのです。勉強でもそうですよね?注意散漫なまま勉強しても、頭に入りません。

たとえば、英語。

学生時代、あなたの同級生で英語の成績がよかった人のことを思い出してみてください。
その人の英単語帳は、書き込みがびっしりとあって汚れていたはずです。つまり、かなり使い込んでいるのです。

極端な話、英文法や英熟語の参考書をほとんど読んでいなくても、英単語帳だけで英語がうまくなった人もたくさんいるでしょう。少なくとも、僕の同級生にはそういう人がいました。

その人は、英単語帳だけで全てを完結させていました。

いくら英単語帳といっても、例文や解説がたくさんついています。なので、英単語帳の中にでてくるそれらの例文や解説を深く読みまくり、時には辞書で調べて書き込みをしていく。

そのような勉強法で、彼は英単語帳だけで英文法や英熟語もマスターしていたのです。
さらに、それらの書き込みも含め何度も何度も音読しまくっていたため、発音までうまくなっているといった状態でした。

ですので、英会話教室に一度も通ったことがないにもかかわらず、ネイティブと日常会話程度なら全く問題ないというレベルに達してました。

当然、大学も現役で受かっていました。

一方、いろいろな参考書に手を出してしまったために、どれも中途半端になって浪人するはめになってしまった人もいます。恥ずかしながら僕もそのひとりです。

ですので、するべきことをしぼって集中して取り組むことは、とても大事なのです。

ただ、しぼるにしても、最初にいろいろな情報があった上でしぼるのが理想的です。
受験勉強でたとえれば、勉強を始める4月の段階で、まずはいろいろな参考書を実際に買ってみて、少し取り組んでみるのです。

その上で、「しぼる」ということを行うことが重要です。最初にたまたま手にとった参考書が、あなたにぴったりだということは、確率論的にいって低いですから。

なので、腰痛治療においても、まずは、最初にいろいろな整体、カイロプラクティックに通い、本も数冊読みます。

その上で、自分にぴったりなものを選び、あとはそこに注力していくという流れが理想的です。

慢性腰痛の治療は、長年続いてきたあなたの腰まわりの悪いクセ、筋肉の不良状態を、改善していくものです。だからこそ、「集中」が大事です。長年、しみついた悪いクセ、体の構造は、かなりの集中力を出さなければ変わりません。注意散漫にならないよう、選択肢をしぼりましょう。

次の記事は、「習慣化のコツ」についてです。とても大切なことですので、ぜひお読みいただけたら、と思います。

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