習慣化する
ストレッチ・運動は、「努力」でやらない。「習慣」にする!
自宅で行うストレッチ・運動は、あなたの腰痛を治すためのメインの活動になります。もちろん、整体に通うことで腰痛完治へぐっと近づくことにもなりますが、あくまでメインはあなた自身の努力だと思ってください。
しかし、「努力」というものには大きなエネルギーが必要です。したがって、途中で挫折してしまう心配も出てくるのですが、その心配を排除するのが、「習慣化」です。
ストレッチ・運動も、「習慣」にしてしまえば。努力は要らなくなります。人間は、習慣になっているものに対して苦痛は感じないものです。
あなたは毎日、歯磨きをしていることでしょう。それは、努力して行っているでしょうか?「苦痛を伴う気合」を入れなければ歯磨きできないでしょうか?そんなことはないはずです。
腰痛治療もこれと同じです。ストレッチや運動など、腰痛治療にかかわる活動を、習慣化してしまえばいいのです。
一生続ける必要はありません。あくまで、腰痛治療に取り組む3ヶ月間だけです。特に、最初の1ヶ月はどんな治療を行うのか検討する時期ですから、本格的に習慣化させて治療するのは2ヶ月目、3ヶ月目ということになります。
あなたの人生の中で、ほんの短いその期間だけ、腰痛治療を習慣化させて取り組めば、残りの人生は腰痛のない生活を送ることができるのです。なんとしても、習慣化させましょう。
治療期間が過ぎた後は、メンテナンス程度で大丈夫
治療期間が過ぎても、油断することなくストレッチや運動は続けたほうがいいですが、治療期間ほど集中して取り組む必要はありません。
メンテナンス程度に行えば十分です。いったん、腰の状態がよくなれば、「治す」のではなく「メンテナンスする」ことになりますから、極端に集中する必要はないのです。
これは「風邪」で考えてみてもわかることです。
風邪を引いたときは、体中が風邪のウイルスにおかされ、体調も落ちます。
だから、風邪を治すために栄養に気をつけてサプリメントを飲んだり、薬で症状を抑えたりします。さらに、体をあたためたり、病院に行って医師の治療を受けるということもあるでしょう。
しかし、いったん、風邪が治ったら、病院に行く必要はありませんし、サプリメントや薬の力を借りることもありません。
ただ、あまりにも無防備だとまた風邪を引いてしまいます。
だからこそ、全く何もしないのではなくて、ある程度は対策を施すのが普通です。たとえば、栄養に気をつける、病院にときどき検診に行く、などです。
しかし、風邪を引いているときと同じ程度に対策をする必要はありません。あくまで、「メンテナンス」の範囲でそれらを行っていくものです。
この論理が、腰痛にも当てはまるのです。
つまり、いったん、腰痛が治ってしまえば、腰痛に悩んでいたときと同じ程度に対策をする必要はないのです。
もちろん、全く何も対策をしないと、腰痛が再発しますので、メンテナンスは大事です。
そして、「腰痛が完治する」とは、「永久に何も対策をしなくてOKな状態」ではなく、「メンテナンス程度でOKな状態」です。
その状態に持っていくためにも、治療期間はなんとしてもストレッチや運動を習慣化し、腰痛を治してしまいましょう!
習慣化のコツ
習慣化させるためには、コツがあります。それは、「あまり気合を入れすぎないこと」です。ストレッチや運動には、「正しいやり方」があります。しかし、最初から完璧に正しくやろうとすると、気持ちが重くなってしまいます。
「少しくらい、自己流になってもいいや」という気軽な気持ちで始めてみることが大切です。事実、ストレッチも運動も、たとえ間違ったやり方であっても、体に悪いはずはありません。全く何もやらないよりは、数倍マシなのです。ストレッチ・運動の精度は、続けていく中で上げていけば問題ありません。
(ただし、無理は禁物です。あくまで、「できる範囲の運動」です)
人は、21日間で変わる
人は、「物事を続けて21日間たてば、変わる」と言われています。スポーツや勉強のコーチングの世界でよく言われることです。
何か新しいことを始めると、最初は慣れていないので頭も体も拒否反応を出します。なので、とても苦しく感じます。しかし、続けていくうちにだんだん新しい物事に頭と体が適応していきます。
それが完成するのが、21日後なのです。つまり、3週間です。あなたが腰痛治療のためのノルマを3週間続ければ、そのノルマを続けることが、苦痛ではなくなるのです。それだけでなく、実際にあなたの体が適応していくのです。
適応することは、つまり、治ることなのです。もちろん、21日間では完全に治らないこともあるでしょう。だからこそ、ドトメの3ヶ月目があるのです。習慣化したことを3ヶ月目にも行ってトドメをさせば、あなたの腰痛は完全に消えます。
そのためにも、まずは2ヶ月目に「ストレッチや運動を習慣化すること」をなんとしてもやり遂げなければなりません。慣れないことの連続で大変かもしれませんが、ここは踏ん張りましょう!
次の記事は、「運動を続けるコツ」についてです。