運動を続ける上でのコツ
習慣化するうえで、ストレッチは普通に行えばいいのですが、運動はまずは無理をしないようにしてください。それまで運動していなかった人が、いきなり運動をはじめると疲労や筋肉痛がたまってしまいます。
あくまで、疲労や筋肉痛が起きない程度にとどめるのがコツです。しばらく続けていると、疲労や筋肉痛が起きるまでの天井部分が上がっていきます。つまり、自分の体が運動することに適応していくのです。その適応に合わせて、運動量を増やしていけばいいでしょう。
特に、「今日から運動するんだ」という決意をした日は、つい頑張ってしまうものです。その頑張る心はいいのですが、疲労や筋肉痛がたまっていく原因にもなりますので、最初は抑え目の運動量からスタートしましょう。
僕の場合、運動はこのように進めた
僕の場合を書きますね。
僕は、本格的に腰痛治療を開始した時点では、腰の状態が最悪でした。なので、運動したくてもなかなかできない状況でした。
なので、まずは「コルセットをつけたまま、軽く歩く」ということから始めました。それも、かなり痛み出したらその日はやめる、といった感じでした。
ここで無理をして、そのまま運動を続けたり、また、さらに激しい運動をしてみたり、といったこともできたのですが、あらかじめ情報収集をしていた中で、「無理は禁物」ということを十分、知っていたので、あくまで無理をしない範囲での運動にとどめました。
ただ、たとえ少しだけの運動であっても、毎日、続けることは意識しました。
どんなに腰が痛くても、「安静にする」ことだけは避けようと思っていたのです。
というのも、腰は、動かさない状態が続くとまるで鉄が錆びたかのように、動きがぎこちなくなってしまうのです。
なので、常に自分の腰、腰まわりの筋肉、関節を、さびつかせないことを意識しました。
無理をしない運動にも、意味がある
「最初は無理をしない範囲で運動する」ということを聞けば、あなたは、もしかしたらこう思うかもしれません。
「ちょっと運動してその日はやめるなら、ほとんど運動の意味なんてないんじゃない?」
と。
でも、それは違います。
少しの運動でも、意味はあるのです。どういう意味かというと、
「準備体勢に入る」
という意味です。
つまり、普通、運動というものは、しっかりと体に負荷をかけていかなければなりません。負荷をかけてこそ、筋肉が発達します。筋肉が発達すれば、基礎代謝が上がるため、体の各機能が活性化していきます。当然、血流もよくなります。
そういう意味では、「すぐやめてしまう運動」は意味がありません。
しかし、「いずれ、運動を続けていくための準備体勢を整える」という役割は、確実に果たしているのです。
腰痛のために無理はできない状況だと、どうしても、「少し運動して、その日はやめる」ということが続くでしょう。
ですが、その「少しの運動」が、次につながる重要なポイントなのです。やがて腰の痛みがなくなってきたころに、ちょうど、軽やかに動くことができるような準備体勢が、あなたの体の中で起こるのです。
もし、「全く運動しない」という状況が続いた場合は、「運動を続けていこう」と決心した日に、いきなり動くことはできません。体が、「運動する準備体勢」を整えていないからです。
なので、いずれ、軽やかに運動を続けることができるように、たとえ少しの運動であっても、続けていく必要があるのです。
次の記事は、「筋肉をやわらかくすること」に徹底してこだわろう!ということについてです。