患者先行型治療の2か月目は、スポーツでいえば「練習試合」

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2ヶ月目は、練習試合

「患者先行型治療」の2ヶ月目は、スポーツで言えば「練習試合」の時期だと思ってください。本試合は「3ヶ月目」です。

人間は、ラストスパートのときに一番、力を発揮します。なので、腰痛完治への道の、その出口に近づいた「3ヶ月目」に、最後の力を振り絞って走り抜くのです。いわば、ゴールですね。

スポーツの世界でも、「本試合」がゴールです。高校球児で言えば、いくら春の練習試合でいい成績を残しても、夏の地方予選の本番で力を出し切れなかったら、甲子園には行けません。

腰痛完治への道である、「患者先行型治療」も同じことです。本試合は3ヶ月目です。ここで、甲子園に行けるかどうか、つまり腰痛が完治するかどうかが決まります。

そのために、3ヶ月目に最後の力を振り絞って、ラストスパートの力を出し切るのです。

2ヶ月目は、そのための練習期間です。高校野球で言えば練習試合の時期です。最後の月に、腰の痛みを突き放すべく、全力疾走できるように、力をためこむのです。

初月にあなたが選んだ治療方法をじっくりと行って、体を「腰痛完治へ持って行きやすい体質」に変えていきます。決して、焦らないでください。整体通いをかかさずに行い、家でのストレッチ・筋トレ・サプリメントの摂取などを順調にすすめていくのです。

人間の体は、そう簡単には変わりません。今日、ストレッチをしたからといって、すぐに体が柔らかくなるわけではありません。今日、サプリメントを飲んだからといって、明日すぐに体質が変わるわけではありません。

そういった治療は、続けてこそ、意味があるのです。体の変化は、だいたい1ヶ月すれば現れます。つまり、「患者先行型治療」の3ヶ月目に入るころには、あなたの体は「腰痛が治りやすい体質」に変わっているのです。

その段階にくるように、じっくりと、2ヶ月目は「練習試合」を続けましょう。

悲観的にならず、気楽に考えること

僕が、「2ヶ月目は練習試合のつもりで」とアドバイスする理由は、あなたに、気楽な気持ちで治療に取り組んでいただきたいからです。腰が痛くてたまらない毎日をすごすあなたにとって、「本当に治るんだろうか」という不安は、常につきまとうものです。

もちろん、腰痛を治すのに一番、重要なのは「あなた自身の努力」です。

しかし、不安ばかりが先行すると、せっかくあなたが努力して治療にのぞもうと思っても、少しも前に進まないことになってしまいます。

なので、少しくらい自己流になってしまってもいいので、まずは気楽に考えてみることが物事をすすめていく上で大事なことなのです。

細かいことを気にせず、運動やストレッチなど、どんどん実践してください。

実践なくして、腰痛から開放されることはありえません。気持ちが途切れてしまうことだけはなんとしても避けましょう。そのために、練習試合のつもりで、まずは気楽に取り組む気持ちを持ちましょう。

次の記事からは、いよいよラストの月、3ヶ月目に入ります。

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