ラストスパートの力
人間には、「ラストスパート」という能力があります。これは使いようによっては驚くべき効果を発揮します。
ここでは、この「ラストスパート」の効果を使っていくための心構えを書きますね。
さて、あなたは、ここまで「患者先行型治療」をすすめてきました。3ヶ月は短いように思えて、治療に頑張っている自分からすると長く感じるものです。
治療開始の初めごろは、「まだこの先3ヶ月もあるのかよぉ。。。」という気持ちにもなったことでしょう。ついダラダラと腰痛治療を行うこともあったでしょう。
しかし、あと1ヶ月というところにくれば、もう、ゴールは目の前です。「ヨシ!あとひと踏ん張りだ!」という気持ちになると思います。
こうなると、もう「中だるみ」のようなダラダラ感はありません。ゴールに向けて、目的意識をはっきりさせて、ラストスパートをかける気持ちが盛り上がってきます。とてもパワーがみなぎるのです。
そして、実はこの「パワー」が重要なのです。
腰痛という強敵には、ラストスパートの力が有効
腰痛という強敵に打ち勝つには、ぬるい心では太刀打ちできません。大きな大きなパワーが必要なのです。そのパワーが、まさに「ラストスパート」でもたらされるのです。
あなたの行うストレッチ、運動、整体通い、これらの治療活動が、ラストスパートのエネルギーを帯びたものになります。あなたの心が盛り上がれば、体は治療を受け入れやすい体勢になります。なので、完治へと向かっていくことができるのです。
ストレッチ、運動の精度は上がることでしょう。また、整体通いも、ダラダラ通うよりは、目的意識をもって通った方が、効果があります。あくまで、腰痛治療は「患者先行型」であるべきなのです。整体師(カイロプラクター)の先生におまかせすればなんでも治してくれる、という「依存マインド」ではまず治りません。
整体師(カイロプラクター)の先生は、あなたの努力をサポートしてくれる存在であり、主役はあなたです。あなた自身のエネルギーでしか、腰痛を突き放すことはできません。こう考えると、
「自分の力で腰痛を治すなんてできないよ・・・」
と弱気になってしまうかもしれません。そこで、この「ラストスパートのエネルギー」を使うのです。
もしあなたが、「患者先行型治療」をここまで真剣に取り組んだならば、「最後までやりきるぞ!」という心理になるはずです。なぜなら、「やりきらなければもったいない」からです。
人間には、「せっかくここまで労力と経費をかけてきたから」という状況があれば、それをムダにしたくないという心理が働くのです。
ライザップで例えると・・・
たとえば、ダイエットジムとして有名なライザップ。ライザップに通う人たちは、なぜ痩せるのでしょうか?
それは、「せっかく労力と経費をかけてライザップに通ったのだから、最後までやりきらないともったいない」
という心理が働くからです。これがもし、労力も経費もかけずに適当に通っていただけなら、途中で「もういいや」と言ってダイエットをやめてしまう人が大半でしょう。
しかし、労力も経費もかけて真剣に取り組んだからこそ、途中でくじけそうになっても、その心に勝って、「最後までやりきるんだ」というラストスパートの力を発揮するのです。
ライザップは、途中、停滞期がありますが、最後の最後でぐんぐん痩せていく人が多いです。それには、人間の「ラストスパート」の心理が大きく影響していた、というわけです。
腰痛の「患者先行型治療」で、ラストスパートの力を使う
さて、これを腰痛の「患者先行型治療」に当てはめて考えてみましょう。
もしあなたが、ここまでしっかりと、労力も経費もかけて「真剣に」取り組んだならば、それをやり遂げたいという心理になるはずです。
だからこそ、最後の最後で、まるでライザップのように、ラストスパートの力が発揮されて、腰痛からどんどん開放されていくのです。
なので、人間にはそのような「ラストスパートの力」という驚異的な能力があるのだということよく認識してください。そうすれば、途中で「本当に腰痛が治るのかな?」と落ち込むことはありません。
これを頭に入れておくのとそうでないのとでは、大きな違いが出てきます。
「ラストスパートの力」があるのだ、ということを、しっかりと頭に入れ、その力を最大限に利用してください。
そうすれば、腰痛という敵を、一気に突き放すことができます。
つまり、患者先行型治療が成功し、ハッピーエンドを迎えるのです。
次の記事は、いよいよ最終回です。